入試分析
今年の問題はどうでした?
って生徒からも聞かれる機会が多いので、私なりの分析を掲載するコーナーをつくってみました。
実は以前から、毎年の問題を分析してますので、過去の年度分はPDFで見てください。
今年度分も少しずつ掲載していきますので。
2012年度入試分析
東京大
大問 | 分野 | 内容 | 目標 | 解法・解説 |
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1 | 2球の衝突、エネルギー保存 | Ⅰは入試基本問題。Bは静止するので計算量も多くない。Ⅱは少し注意しよう。(1)では、同じ高さなので当然速さも同じ。また斜面上でも衝突の前後の関係式はⅠと全く同様になるので、もう一度計算する必要はない。Ⅲは難しい。計算量も多い。(1)、(3)は出来るので少しでも解答しよう。 | 60% | |
2 | 磁場中を動くコイル、キルヒホッフの法則、コンデンサーの充電 | 磁場の有るところと無いところを横切る導体棒だが、境界が斜めである。磁場を横切る導体棒の起電力を考えればそれほど難しくない。Ⅱでは、導体棒を部分に分けてキルヒホッフの法則を応用する。Ⅲでコンデンサーに流れる電流は、誘導なしでは少し難しいかもしれない。I = dQ/dtを使えるかどうかで完答できるかが決まる。計算量は少ない。 | 70% | |
3 | ヤングの実験、気体の(数)密度、空気の屈折率 | Ⅰは、ヤングの実験の基本。教科書レベルの問題。Ⅱ(1)気体の数密度はボルツマン定数k=R/NAであることを知らないと出来ないかもしれない。が、後の問題には影響ない。その後は、スリットの前で光路差のある入試としては標準問題である。 | 90% |
京都大
大問 | 分野 | 内容 | 目標 | 解説・解法 |
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1 | 衝突と親子亀、運動量保存則 | (1)でまず、親子亀に他の物体が衝突するが、衝突の際の運動量保存則に、物体2の質量は関係ないことに注意しよう。その後は親子亀の典型的な問題で難しくない。ただ、計算がくどい。台上での相対運動(相対加速度、相対速度)で解くと、少しは楽である。途中の(カ)~(ク)の結果をうまく使おう。(2)は簡単。最後まで目を通すこと。 | 80% | |
2 | コンデンサーのつなぎ換え、誘電体 | 前半は、コンデンサーのつなぎ換えの問題。スイッチの切り替えに加えて誘電体の挿入があるが難しくはない。基本通りに解こう。繰り返しで一定になる問題は、どうなれば値が変化しなくなるかを考えること。それ以後は京大らしい問題だが誘導が少ない。このような形式の問題に十分慣れておく必要がある。 | 70% | |
3 | ドップラー効果、相対論、時間の遅れ | まずはドップラー効果だが、あ.の近似でいきなりつまずいた人もいるだろう。その後は高校の範囲外の相対論の話だが、誘導にのるしかない。話の内容が難しいので何カ所かは設問の後で答が確認できるようになっている。内容がよくわからなくても、答は出せる問題である。とにかく最後まで目を通すようにしよう。誘導に従えば式の導出、計算自体は簡単である。 | 60% |
大阪大
大問 | 分野 | 内容 | 目標 | 解説・解法 |
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1 | 運動量保存則、2球の衝突 | いわゆる「すっ飛びボール」の問題。内容的には運動量保存則とはねかえり係数の式だけである。問4で問題の指示通りに近似できるかがポイントとなる。問5は出来なくても気にしない。問8以降は問4の結果を利用できるかどうかにかかっている。 | 80% | |
2 | 磁場、電場による荷電粒子の運動 | まずはローレンツ力による荷電粒子の円運動。問2はじっくりと考えよう。問3以降で、荷電粒子に働く力を成分表示しているが、過去にも出題されているのでこの形式には慣れておこう。問7で、観測者から見る荷電粒子の初速度をわかるかが高得点のポイントとなる。 | 70% | |
3 | 水の三態変化、比熱、融解熱、凝固熱 | 大阪大としては珍しい問題。単に比熱と熱容量だけでなく、融解熱等も出てくるが易しい問題である。後半では水蒸気が凝結する熱が、気体の温度上昇に使われると考えるだけである。 | 90% |
神戸大
大問 | 分野 | 内容 | 目標 | 解説・解法 |
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1 | 円運動、摩擦力 | 円盤上の円運動の問題。静止摩擦力が向心力となり円運動をする。半径等を自分で設定する必要がある。周期が数値で求められるので、文字式にするのが違和感がある。後半は円板を傾けるが、力の働き方を考えれば最下点ですべることは簡単にわかる。 | 80% | |
2 | 電場、磁場内の荷電粒子の運動 | 電場、あるいは磁場から力を受ける荷電粒子の典型的な問題である。電場からの力は一定方向で、放物運動となる。また、この力は仕事をする。磁場からのローレンツ力は常に速度と直角方向に働くので円運動となり、またこの力は仕事をしない。 | 80% | |
3 | 光の屈折 全反射 |
問1、問2は基本問題。確実に出来るように。問3はやや計算が難しいか。三角比の公式を駆使しよう。媒質Dと真空との境界面で全反射することがポイントである。問4で、屈折率は波長が短いほど大きいことは覚えておこう。 | 60% |
さらに過去の問題分析
東京大学 問題分析 1997年 ~ 2010年 | 閲 覧 |
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京都大学 問題分析 1993年 ~ 2011年 | 閲 覧 |
大阪大学 問題分析 1997年 ~ 2010年 | 閲 覧 |
神戸大学 問題分析 1999年 ~ 2010年 | 閲 覧 |